
英検ジュニアの入門ともいえる「英検ジュニアブロンズ」。
初めて受ける人が多いので、レベルや合格ライン、試験対策など疑問がたくさん浮かびますよね。
我が家では、4歳になったばかりの娘の英語力の確認のために、ブロンズを受験しました。
結果は、39/40問中の正解で無事合格ラインとなりました。
そこで、この記事では英検ジュニアブロンズについてや実際に行った勉強方法、申込みについて、受験する際の注意点などをまとめてみました。
この記事で紹介すること
- 英検ジュニアブロンズは問題数40問/30分のテストで内容はリスニングのみ
- 試験対策は公式オンラインのゲームやテキストを使って単語力をアップさせる
- 過去問はないので、英検ジュニアの模擬テストor市販のテキストを使用する
- 個人での申込みはオンライン受験のみ
- 幼児はテスト中に集中力が切れた時の対策を考えておく
これから英検ジュニアブロンズを受けようかと思っている人は、ぜひ参考になさってみてくださいね。
英検ジュニアとは?

ここでは英検ジュニアについて説明していきますね。
英検ジュニアは、英検と同じ日本英語検定協会が実施している児童向けの英語の検定試験です。
通常の英検では、「聞く」「読む」「書く」「話す」といった内容がテストに出てきますが、英検ジュニアは字を書けない子どもが受けることを前提とした試験なので、テストは「聞く」「読む」の2つのみが出題されます。
テストは「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」の3つのグレードに分かれていて、結果は合否ではなく達成率によって判定されます。
出題形式はオールリスニングなので、問題文が読めない子でも受験することができます。

公式サイトでのオンライン版にはゲームやドリルで英語を学べる「ラーニング」といった機能もあり、楽しく英語を学べるよう工夫されています。
内容は楽しく作られていますが、テストではしっかりと英語力を測ることができるため、受験する子どもは年々増えていて、英検ジュニア合格保証と宣伝している英語教室もあるくらい定評のあるテストです。
英検ジュニアブロンズはリスニングのみで、合格ラインは80%
英検ジュニアは「聞く」「読む」が出題されますが、ブロンズのレベルで出題されるのは「聞く」=リスニングのみです。
結果は正解率で判定され、80%以上が次のグレードに挑戦する目安となります。
例えば、ブロンズの問題数は全部で40問なので、32問以上正解すると正解率80%以上となり、次のシルバーに挑戦してみるといった感じです。

ブロンズのテストはリスニングのみなので、英語は読めないけどある程度のインプットはやっている、といったお子さんであれば挑戦できるくらいの入門レベルのテストです。
オンラインで受験がOKで、ペーパーより安く受けれる
英検ジュニアの受験方法は、ペーパー版とオンライン版があります。
それぞれの特徴を比較してみました。
ペーパー版 | オンライン版 | |
---|---|---|
試験会場 | グループ会場 | ネット環境があればどこでも可能 |
ブロンズの受験料 | 2,500円 | 2,300円 |
テスト結果 | 郵送にて通知 | テスト終了後すぐに分かる |
Webでのラーニング機能 | 無 | 有 |
ペーパー版はグループでの申し込みで試験会場は代表者が定めた会場にての受験ですが、オンライン版は個人で申し込みができ、いつでもどこでも自由に利用できるのがメリットです。
特に未就学児の場合だと、試験会場での受験は難易度が高いですが、自宅で受験することができるので挑戦しやすいといえます。

また、テストを受けたら結果はすぐに知りたいところ。
オンライン版は、テスト終了後にすぐ画面で確認できます。
個人成績表と成績証明書はペーパー版もオンライン版も、テスト終了後3週間前後で送付されます。
オンライン版には、Web上で実施できるラーニング機能というものもあって、受験料とは別料金ですがゲームや模擬テストをすることもできます。
値段もテストだけならオンライン版が少しリーズナブルなので、個人でオンライン版に申し込む方がメリットは多いかなと思います。
ブロンズのレベルは、基本的な単語を押さえていれば難しくない
ブロンズのテストは、リスニングで聞いた問題に合ったイラストに〇をつけるといった回答方法なので、小さいお子さんでも取り組めるかと思います。
レベルとしては難しい単語は出てこないのと、ひっかけ問題のような内容もないので、基本的な食べ物・動物・色・天候・乗り物・数・体の部位・挨拶などの単語が聞き取れれば80%は取れる内容かと思います。
ブロンズに出題される単語 |
食べ物、動物、色、時や天候、数、体の部分、乗り物、日常生活の基本的な動作など 物事の確認、紹介、同意、あいさつ、好き嫌い、感謝、依頼など |

ただ、算数や社会など学校での授業に関する問題が出てくるので、未就学のお子さんの場合だとイメージが付きにくい可能性もあります。
サンプル問題は英検ジュニアの公式サイトで確認できるので、一度確認してみてくださいね。
ブロンズを受験するのは何歳?6歳~9歳くらいの子が目安
英検ジュニアの公式サイトでは、英検ジュニアのブロンズは小学校低学年を対象としたエントリーテストとして取り扱われています。
小学生以外だと、受験の目安としては以下のような子です。▼
- 英検ジュニアを初めて受験する子
- 塾などで半年~1年程度の学習をしている子(50分のレッスンを週1回受けている場合)
- 小学校での英語活動を1年半~2年程度行っている子(50分のレッスンを週1回受けている場合)
- 英語の文字学習の経験のない子
- 家庭で英語学習をしている未就学の子
目安としては、6~9歳ですが、最近では未就学児でも自宅で英語学習をしたり英語教室に通ったりと、子どもに英語を勉強させる年齢はどんどん早くなってきている傾向にあるので、3~5歳くらいのお子さんでもたくさん受験されています。

英検ジュニアは「〇歳だから受けないと!」と思うよりは、お子さんの英語の習熟度を見て、自信を持って楽しく受験できるようになったら受験するのが良いかなと思います。
受験のきっかけは、4歳娘の英語力を確認してみたかった
娘は3歳になる前から自宅でおうち英語をしていました。
とはいっても、私も平日は働いているのと英語が得意ではないので大したことはできず、食事中に英語の音楽をかけ流したり、英語の絵本を一緒に読んだりするくらいです。


娘自身は、かけ流しで聞いている歌を歌ったり、たまに「Cat」や「I like it!」と絵本で見た英語を発語したりはしていました。
ただ、英語教室に通ったりしていたわけではないので、娘の英語力が一体どれくらいのものなのかが分からず、とりあえず進めていた状態だったので、「何か確認できるものはないかな」と思った時に見つけたのが英検ジュニアでした。
試しにオンラインでの体験版をやらせてみたところ、娘も楽しんでくれたので、挑戦してみることにしました。
試験までの対策
娘は地味に負けず嫌いなのでおそらく低い点数を取ることは嫌がるだろうと思い、80%以下にはならないレベルで対策をしようかなと思って、英検ジュニアの公式サイトを調べていくつか対策を実施しました。
ブロンズのために対策をした期間としては1カ月弱ほどです。
ここでは、私が実際に行ったテスト対策についてまとめてみました。
過去問は今のところなし

試験といえば過去問をやりたいと思う人も多いかもしれませんが、英検ジュニアには現段階では過去問はありません。
オンラインでの模擬テストか市販のテキストの問題を行うといった対策になります。
オンラインの模擬テストは実際のテストとかなり似たような内容だったので、過去問に近いと思います。
公式サイトのサンプル問題もテストと同様の形式で見ることができるので、一度確認することをおすすめします。
ブロンズはとにかく基本的な単語を押さえることが大事
英検ジュニアの公式サイトのサンプルを確認するかぎり、とにかくある程度の単語力があればいけると思ったので、単語力のアップをはかりました。
オンライン版のラーニングに申し込むとドリルとゲームをすることができるのですが、ドリルは乗り物や体などテーマ別に分かれた単語を何回でも聞くことができます。
ドリルで単語を聞くとそれにちなんだゲームができるようになっています。
ラーニングはとても効果的だったのですが、タブレットを長時間見せたくなかったのと娘があまりハマらなかったので、我が家ではラーニングと併用しながらピクチャーディクショナリーを活用しました。
ピクチャーディクショナリーとは子ども向けの絵本のような絵辞書で、読み聞かせをするときのように一読んであげると自然と英単語力を付けることができます。
我が家ではこのピクチャーディクショナリーを使用しました。▼
絵が可愛くて辞書って感じはまったくしないのですが、英検4級くらいまでの単語をカバーできる語数が載っています。
ピクチャーディクショナリーは長く使えるので、英語学習をする子であれば一冊あると便利ですよ。
フレーズは日常に取り入れて覚えさせる
英検ジュニアブロンズでは、単語力もですが簡単な英会話の問題も出てきます。

会話を聞いて絵と合う内容を選ぶ問題なのですが、模擬テストで娘が『???』となっていた英会話に関しては、日常に取り入れて覚えさせるようにしていました。
例えば、娘は『You should~』といった言い回しをあまり理解していなさそうだったので、公園から帰ってきたら『You should clean your hands』といった感じで話しかけるようにしたりしていました。

ブロンズは簡単な英会話しか出てきませんが、子どもにとってみれば難しいものももちろんあります。
そんな時には、ラーニングなどを使って覚えさせるというよりは、日常に取り入れた方が吸収が早かったと思います。
オンラインの模擬テストはオンライン受験する子なら受けた方がベター
オンラインで受験する予定の子であれば、オンラインでできる模擬テストは実施しておいた方が当日スムーズに試験ができるのでおすすめです。
模擬テストは1回につき10問のテストが24回分あるので、たくさん受けることができます。
実際のテストは40問なので、模擬テストを4回すると実際のテストと同じボリュームになります。

我が家の娘は4歳だったので、テストといったものを受けたことがなく、練習がてらに模擬テストをやりました。
テストの形式に慣れるまで、毎日1回ずつやりましたが、1日のうちに何度も連続してはやりませんでした。

娘の場合は、英語力以前の問題で日本語で流れてくる問題の意味を理解できない時もあったので、オンライン版の模擬テストで何回か練習しておいたのは本当に良かったと思いました。
試験対策にはテキストもおすすめ
ペーパー版を受験する人や、テスト対策は寝る前にちょっとやりたいから画面を見せるのはちょっと、といった人であればテキストがおすすめです。
オールカラーなので見やすく、必要な単語も効率よく押さえることができるので、これ1冊あればブロンズは大丈夫ではないかなと思います。

オンラインのラーニングだと、何か月も受講すると金額も高くなるので、試験までゆっくりと対策をしたい場合も、テキストの方がコスパは良いかなと思います。
我が家の実際の勉強スケジュール
我が家の申込みから受験までの1カ月のスケジュールをご紹介します。
オンライン版・1カ月の勉強スケジュール
- フルパック(テスト+ラーニング)を1カ月申し込む
- 模擬テストを1日1つずつ始める+模擬テストで分からなかった部分のドリルをやる
- 受講期間の終わりごろにテストを受験
ブロンズを受験するお子さんは、テスト自体に慣れていない子が多いと思うので、オンラインで受験する場合は、よっぽど自信がある場合を除いて模擬テストも受けられるラーニングとの「フルパック」がおすすめです。
ざっくりですが、1日のスケジュールは以下です。
7:00 |
娘起床、朝ごはん |
7:30~7:45 |
模擬テスト1回(10問)、間違えたところをラーニングのドリルを使って復習 |
8:00 |
保育園 |
9:00~17:00 |
仕事 |
18:00~21:00 |
夜ごはん、お風呂、寝かしつけの時にピクチャーディクショナリーを使って単語の復習 |
赤字になっている部分が英検ジュニアのために勉強していた時間です。
毎日、朝晩トータルで15~30分くらい使ってやっていました。
我が家では、ラーニングのドリルやゲームは模擬テストで間違えたときの復習として使ったので、全部はやっていません。
ラーニングのドリルやゲームをとりあえず全部やってみてもいいのですが、結構量が多いのと、ゲームに進むにはドリルのすべての単語を聞かないと進めないようになっているので、時間がかかってしまうのがデメリット。
全く英語学習をやってこなかった子であれば、ドリルやゲームを一からやるのはいいと思いますが、ある程度勉強している子であれば、先に模擬テストからスタートしてしまった方が効率が良いと思います。

画面をあまりたくさん見せたくない場合は、模擬テストだけをWeb上でやって間違えた単語や言い回しを、テキストなどの本を使って復習する方法もおすすめです。
試験当日
オンラインでの模擬テストを1カ月弱かけて20回分ほど受けてから、いよいよ本番のテストに挑戦しました。
40問でテスト時間は30分です。

問題の説明をする日本語の音声を聞いている途中で、「これいつまであるの~」と娘の集中力が1度切れてしまいましたが、ラムネを口に放り込みなんとか持ち直して最後まで問題を解くことができました。
結果は39/40問で、97%の正解率でした。
1問不正解なのは、集中力が切れてしまって問題自体をまったく聞いていませんでした。(笑)

個人的な感想ですが、模擬テストの方が難しかったな~と思ったので、模擬テストで高得点を取れているなら本番では安心して受験できると思います。
未就学のお子さんであれば、30分間問題を聞いて解くというのは中々ハードルが高いと思うので、問題の内容もですが集中力の面での心配が大きいかなと思います。
集中できるタイミングはお子さんにもよると思いますが、一般的にはしっかりと睡眠をとった後の朝の時間帯が、子どもは一番集中しやすいと言われているので、参考になさってみてくださいね。
英検ブロンズの申込み方法
英検ブロンズを受験したいと思ったら、申込みです。
申込みは簡単にできるので、方法をご紹介しますね。
個人で申込みをするならオンライン版
英検ブロンズの申込方法は大きく分けて、オンラインと郵送があります。
申込み方法 |
|
---|---|
ペーパー版(5名以上のグループでの申込のみ) |
|
オンライン版(個人or5名以上のグループ) |
|
ペーパー版は5名以上のグループでの申込みのみなので、個人で申込みをするならオンライン版を選択することになります。
ブロンズのオンライン版の料金はフルパックで3,900円~
オンライン版には、申込み方法がいくつかあります。
ブロンズ | テスト | ラーニング | フルパック(ラーニング+テスト) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
有効期限 | 3カ月 | 1カ月 | 3カ月 | 6カ月 | 1カ月 | 3カ月 | 6カ月 |
価格(税込) | 2,300円 | 2,000円 | 3,900円 | 6,000円 | 3,900円 | 5,400円 | 7,300円 |
ラーニング+テストのフルパック以外にも、テストやラーニングだけを申込むこともできます。
ラーニングを受けた後に、最終的にはテストを受験するのであれば、フルパックがお得です。
申込みは4ステップ
申込みはパソコンの動作確認も含めて4ステップです。
- 英検ジュニアに新規会員登録
- インターネットの動作確認
- 申込み内容の選択・確認
- 申込み完了

ラーニングをせずにテストを開始する場合は、申込み完了後すぐにテスト実施することができます。
ブロンズ受験をする際の注意ポイント
ブロンズを受験するお子さんは、おそらく英検ジュニア自体が初のお子さんでもあると思います。
小さいお子さんの場合だと、我が家のように集中力が切れてしましスムーズにいかないこともあります。
ここでは、ブロンズを受験する際の注意点をご紹介します。
年齢が低い子は、集中力が途切れた時の対策を用意しておこう
ブロンズは、テストが40問で時間としては30分です。
テストが始まると途中で止めたりはできないので、幼児のお子さんの場合は30分間をどう乗り切るのかは非常に重要です。
幼児の子どもが30分間集中することはとても難易度が高いので、集中させることに重点を置くよりかは、途切れてしまった時の対策を準備しておいた方が賢明です。
我が家の場合は娘は公文をやっていて、公文のプリントで集中力が切れて脱線し始めた時には、『しばらく娘の脱線に付き合うorお菓子』を使っていたので、ブロンズ受験でもお菓子を使うことを前提にこっそり用意していました。

オンラインは机に向かって受験しなくてはならないといった決まりももちろんないので、ソファーに座ったり寝転んだりしてリラックスしながら受験するのも良いかと思います。
お子さんに合った方法を探しておきましょう。
オンライン版は受験日の候補をいくつか決めておくのがおすすめ
テストとラーニングをフルパックで申し込んだ場合、期限内であればいつでもテストを受けることができます。
例えば、11月1日に1カ月のフルパックを申込んだとすると、12月1日までであればいつでもテスト受験することができます。
ギリギリまでラーニングを活用してから受験したいところですが、おすすめはしません。
子どもは体調の変化が起こりやすいので、体調不良の日などに無理に受験しなくても済むように、余裕を持ったスケジュールを組んで候補日はいくつか決めておくと、調子の良い日に受験することができますよ。

低年齢のお子さんであればあるほど、急な体調不良が起こりやすいので、候補日はいくつか決めておいて受験するようにしましょう。
操作には慣れておこう
普段からタブレットやPCの操作に慣れているお子さんであればいいのでが、そうでない場合は操作については必ず事前にある程度使ってみることをおすすめします。
PCはマウスの操作が必要ですし、タブレットだったとしてもタッチする場所や間違えて拡大してしまったりした時の戻し方などを教えておいた方がスムーズです。
ラーニングに申込みをしなくても、新規会員登録をすれば各レベルを体験で1日実施することができるので、操作方法については受験前に確認しておきましょう。
充電&音量は事前に確認必須
受験前には、タブレットなどの充電は必ず確認しておきましょう。
我が家は受験する直前にタブレットの充電が15%しかないことに気付いて、慌てて充電に繋ぎました。

音量についてですが、その時の周りの環境にもよりますが、始まってから調整すると説明を聞きのがしたりする可能性もあるので、ちゃんと聞き取れる音量を確認してから受験しましょう。
周りが騒がしいと聞き取りにくくなるので、出来るだけ静かな場所で試験を受けるようにするのも大切です。
まとめ:ブロンズの次はシルバーに挑戦
受験してから3週間ほどで、成績表と成績証明書が自宅に送付されました。


娘は成績証明書がうれしかったようで、リビングの壁にはりたいと言ってはっていました。

また、オンラインのラーニングを実施することで、娘の知らなかった単語も楽しく学ぶことができたので、すごく価値のある受験だったなと感じました。
ブロンズは97%だったので、次はシルバーにも挑戦しようかと思っています。
英検ジュニアを受験しようかと迷っている方には、ぜひおすすめしたいと思います!
長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!!